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コラム

消防と建築の専門家が考察する|三重県「避難路沿道建築物」の耐震化遅延がもたらすリスク|中部消防点検サービス株式会社 中部建築設備二級建築士事務所

三重県「避難路沿道建築物」の耐震化遅延がもたらすリスク|中部消防点検サービス株式会社 中部建築設備二級建築士事務所

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 目次

1. はじめに 緊急輸送道路を塞ぐ「沈黙の凶器」
2. 【データ解析】 三重県における現状と耐震状況
3. 法理的考察 建築基準法と消防法の交差点
4. 南海トラフ巨大地震×消防活動不能シナリオ
5. 実務戦略 沿道建築物の違反是正と行政指導フロー
6. 三重県内の最新補助制度(2025年度拡充版)
7. 中部地方4県における広域的リスクの共有
8. まとめ 耐震化は「救命率」というインフラの設計である
9. 参考文献・出典元・引用元・参照先 一覧(一次情報リンク・信頼性担保資料)



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南海トラフ巨大地震と緊急輸送道路確保の法制度・実務対策


1. はじめに 緊急輸送道路を塞ぐ「沈黙の凶器」

三重県内において、災害時の命綱となる「※1避難路沿道建築物」の耐震化率が約3割に留まっている現状は消防設備士及び建築士にとって看過できない喫緊の課題です。

:※1 地震時に緊急車両の通行や避難の妨げとなる恐れがある、指定された緊急輸送道路等の沿道に立つ一定の耐震基準を満たさない建築物・防火対象物です。これらは倒壊時に道路を塞ぐ危険があるため、耐震改修促進法に基づき耐震診断と報告が所有者に義務付けられています。

1981年(昭和56年)5月31日以前の旧耐震基準で建てられたこれら建築物が、南海トラフ巨大地震により倒壊した場合、単なる「建物(建築物・防火対象物)の被害」に留まらず、第1次緊急輸送道路の閉塞を招きます。これは、発災後72時間の「黄金の時間」における消防・救助活動を物理的に遮断し、広域的な人命被害の拡大を意味します。

本コラムでは、消防法と建築基準法の多角的な視点から、この構造的リスクと実務的な改善策を深掘りします。


2. 【データ解析】 三重県における現状と耐震状況

三重県の調査に基づき、沿道建築物の現状を整理します。耐震性の不足は、単なる所有者の自己責任ではなく、地域防災インフラの脆弱性に直結しています。

三重県避難路沿道建築物の耐震状況(2025年3月時点予測値含む)

区 分

棟 数

割 合

備 考

対象建築物総数

87棟

100%

旧耐震基準の沿道建築物

新耐震基準適合・改修済

約29棟

約34%

安全性が確認された建築物

未耐震・補強未実施

58棟

66%

倒壊による道路閉塞リスク大

倒壊危険性「高い」

38棟

44%

震度6強〜7で倒壊の恐れ

倒壊危険性「あり」

15棟

17%

構造検討が必要なレベル

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


3. 法理的考察 建築基準法と消防法の交差点

消防と建築の専門家として、なぜ「既存不適格」の状態を放置してはならないのか、その法的根拠を明確にします。

耐震改修促進法(建築物の耐震改修の促進に関する法律)

本法に基づき、都道府県知事が指定する「要安全確認計画記載建築物(避難路沿道建築物)」には、耐震診断の結果報告が義務付けられています。

第5条: 耐震診断及び耐震改修の努力義務。
第7条〜第9条: 診断結果の報告義務及び公表。

建築基準法との整合性

建築基準法第20条(構造耐力)において、現行基準を満たさない建物(建築物・防火対象物)は「既存不適格」として扱われます。増改築時には現行法への遡及適用(建築基準法施行令第81条等)が発生しますが、沿道建築物においては、増改築がなくとも耐震改修促進法による「安全性の公表」という社会的責任を問われることになります。

消防法第1条の目的と防火対象物の責任

消防法第1条は「火災から国民の生命、身体及び財産を保護し・・・被害を軽減する」ことを目的としています。

消防法第8条(防火管理): 倒壊の恐れがある建物(建築物・防火対象物)は、地震時の出火防止や避難誘導が不可能となるため、消防計画上の致命的な欠陥となります。
消防活動阻害: 道路閉塞は、消防法第3条(命令)や第17条(消防用設備等の維持管理)以前の、公設消防による「進入」そのものを拒む最大の障壁です。

技術者・実務者の現場視点 消防活動の最前線で見た「数センチ」の絶望

私たちが特定建築物定期調査で最も注視するのは、単なる壁のひび割れ」ではありません。道路境界線から建築物までの「距離」と「高さ」の関係です。

巨大地震が起きた際、わずか数センチの計算違いで建築物が道路側に傾くだけで、最新の大型はしご車は進入すらできなくなります。これは机上の空論ではなく、過去の震災で幾度となく繰り返された悲劇です。

最新の防災エンジニア(専門の技術者)として断言します。耐震化は「自分の建築物を守る」ためだけのものではありません。その道を通るはずの「誰かの命」を救うための、社会に対する最低限のマナーなのです。


4. 南海トラフ巨大地震×消防活動不能シナリオ

沿道建築物の倒壊は、連鎖的な「消火不能・救助不能」を引き起こします。

道路閉塞による消防・救助活動へのフェーズ別影響

時間経過

発生する事態

消防活動への直接的ダメージ

0時間〜12時間

初動消火の失敗

消防車両が現場に到達できず、同時多発火災の延焼を許容する

12時間〜24時間

救命率の急低下

重機(救助工作車)の搬入不可により、手作業での救出を余儀なくされる

24時間〜72時間

医療アクセスの断絶

※2DMATや救急車の通行が阻害され、救命可能な命が失われる

72時間以降

支援物資の停滞

孤立集落の発生。中部地方の物流網(国道23号等)が寸断される

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

:※2 大規模災害や事故現場の急性期(おおむね48時間以内)から活動できる、専門的なトレーニングを受けた医療チームです。医師、看護師、業務調整員で構成され、被災地での医療提供や患者搬送を行う「災害派遣医療チーム」です。


5. 実務戦略 沿道建築物の違反是正と行政指導フロー

消防と建築の専門家は、単に「危ない」と説くのではなく、所有者に対し以下の実務フローに基づいたコンサルティングを行う必要があります。

行政指導と耐震化推進の実務フロー

ステップ

内 容

専門家(建築士・消防設備士)の役割

①   現況調査

耐震診断義務化の確認

登記簿・図面による建築年次の特定

②   リスク評価

消防活動支障の検証

道路幅員と建築物の高さによる閉塞シミュレーション

③   行政連携

補助金申請のサポート

三重県・各市町の最新補助制度(下記参照)の活用

④   是正提案

部分改修・用途変更

コストを抑えた「段階的改修」や解体後の有効活用提案

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


6. 三重県内の最新補助制度(2025年度拡充版)

三重県及び愛知県・岐阜県・静岡県では、南海トラフ巨大地震対策として補助率の大幅な引き上げを行っています。

耐震改修補助率の比較(標準例)

区 分

旧制度(〜2023年度)

新制度(2025年度〜)

国庫補助

約1/3

約1/3

地方自治体(県・市町)

1/10

1/6(拡充)

所有者自己負担率

約56%

約26.7%まで低減

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。
愛知県名古屋市三重県津市四日市市など、自治体により上乗せ横出しの条例があるため、詳細な確認が必要です。

消防と建築の専門家が指摘する「耐震化を阻む壁」と、その突破口

耐震化が進まない最大の理由は「区分所有者の合意形成」と「BCP(事業継続)への不安」です。しかし、2026年現在の法運用では、放置による「過失責任」のハードルがかつてないほど高まっています。

建築基準法上の「既存不適格」は、直ちに違法ではありません。しかし、耐震改修促進法による報告義務を怠り、発災時に建物(建築物・防火対象物)が倒壊して避難路を塞いだ場合、民法第717条(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)に基づき、所有者は「無過失責任」に近い賠償義務を負うリスクがあります。

私たちは、単なる点検・試験・調査・検査・改修・工事の会社としてではなく、建物(建築物・防火対象物)の資産価値を守り、法的リスクを回避する「防災コンサルタント」として、以下の3ステップを提案します。

「精密診断」によるコストの最適化: 全体改修が困難な場合でも、消防活動に直結する「避難階段・外壁・主要構造部」に絞った段階的改修を検討する。
「公的融資・税制優遇」のフル活用: 固定資産税の減額措置や、日本政策金融公庫による低利融資の活用をシミュレーションする。
「防火管理体制」との統合: 耐震補強と同時に、自動火災報知設備の高度化や、自家発電設備・蓄電池設備の強化を行い、BCP(事業継続計画)としての付加価値を高める。

建築物オーナー向け 耐震化実施によるリスク低減シミュレーション

評価項目

現状維持(未耐震)の場合

耐震改修実施後の場合

専門家のアドバイス

法的リスク

改修促進法による勧告・公表リスク有

法令遵守による企業イメージ向上

公表されるとテナント離脱の原因に

賠償責任リスク

倒壊による第三者被害の賠償義務大

過失相殺による賠償額の大幅低減

保険料の割引対象になる可能性有

消防活動への影響

建築物・防火対象物内への進入不可・救助断念

隊員の安全確保・早期消火が可能

消防計画に「耐震性確保」を明記

建築物資産価値

既存不適格」として売却困難

耐震適合」として資産価値を維持

融資を受ける際の担保評価が向上

災害後の再開

倒壊・解体により事業消滅

部分補修で早期の事業再開が可能

BCP(事業継続計画)対策の根幹は構造の安全性

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


7. 中部地方4県における広域的リスクの共有

部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所営業エリアである中部地方4県は、経済的・物流的に密接に連携しています。

愛知県名古屋市・豊田市・岡崎市・一宮市・豊橋市等の都市部でのビル倒壊リスク。
岐阜県岐阜市・大垣市・多治見市等における旧街道沿いの※3木造密集地
三重県四日市市・鈴鹿市・桑名市等の工業地帯・臨海部の液状化に伴う不等沈下。
静岡県浜松市・磐田市・袋井市・湖西市等の震源域に最も近い地域での早期倒壊リスク。

:※3 老朽化した木造住宅が狭い敷地に密集し、道路や公園などの公共スペースが不足している地域を指し、地震・火災時に延焼や倒壊、避難・救助の困難が想定されるため、都市防災上の課題とされています。具体的には、不燃領域率が低い(燃えにくい面積の割合が少ない)ことや、旧耐震基準の建物(建築物・防火対象物)が多いことなどが特徴で、都市部を中心に全国に存在しますが、特に東京都、大阪府、愛知県名古屋などの大都市に多く見られます。

これらの地域において、私たちは消防設備保守点検・防災管理定期点検・自家発電設備負荷試験や特定建築物定期調査・建築設備定期検査・防火設備定期検査の枠組みを超え、「耐震診断×消防活動確保」のトータルパッケージを提供する必要があります。

中部地方4県 沿道建築物耐震化状況とリスク分析表(2026年度予測値)

自治体名

調査対象棟数

耐震化済(棟)

未耐震・要指導(棟)

耐震化率(%)

主な想定リスクと地域特性

愛知県名古屋市

450棟

380棟

70棟

84.4%

高層ビル倒壊による広域避難路の寸断

愛知県豊田市

120棟

95棟

25棟

79.2%

山間部アクセス道路の斜面崩落・建物倒壊

愛知県一宮市

85棟

60棟

25棟

70.6%

旧街道沿いの木造密集地による火災延焼

岐阜県岐阜市

110棟

80棟

30棟

72.7%

長良川周辺の液状化に伴う建物傾斜

岐阜県大垣市

75棟

50棟

25棟

66.7%

水害対策との複合的な構造劣化リスク

三重県津市

90棟

65棟

25棟

72.2%

津波避難ビル指定建物の耐震性不足

三重県四日市市

130棟

90棟

40棟

69.2%

コンビナート周辺道路の物流停止リスク

静岡県浜松市

210棟

160棟

50棟

76.2%

巨大地震の直下揺れによる即時倒壊リスク

静岡県富士市

95棟

70棟

25棟

73.7%

緊急輸送道路への看板・外壁落下リスク

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

中部地方4県 地域別・防災レジリエンス特性表

県 名

主要自治体

最新の防災ソリューション重点項目

地域特性と法的リスクの視点

愛知県

名古屋市、豊田市、一宮市

高層建築物の制震化・長周期地震動対策

帰宅困難者対策と緊急輸送道路の多重性確保

岐阜県

岐阜市、大垣市、多治見市

軟弱地盤における不同沈下対策工法

長良川・木曽川流域の液状化リスクへの構造対策

三重県

津市、四日市市、桑名市

津波避難ビルとしての構造強化と防水

コンビナート周辺道路の閉塞防止と緊急アクセス

静岡県

浜松市、富士市、沼津市

早期倒壊防止のための耐震補強(TOUKAI-0)

駿河湾沿いの高加速地震動に対する免震化推奨

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

最新の防災エンジニアが教える「ワンポイントアドバイス」

最新の防災エンジニア(技術の専門家)の視点:耐震改修を「コスト」ではなく「投資」と捉えてください。BCP(事業継続)が担保された建築物は、災害後のテナント復帰率が80%を超えるというデータもあります。
最新の防災フロンティスト(開拓者)として、私たちは従来の「守る」だけの点検・試験・調査・検査・改修・工事から、資産価値を「高める」提案へとシフトしています。


【実務者用】 沿道建築物耐震化・推進チェックシート

No.

チェック項目

判断基準と専門家からのヒント

確 認

建築時期の確認

1981年(昭和56年)5月31日以前の着工か?

道路閉塞幅の算出

建築物の高さが道路幅員の1/2を超えているか?

消防活動障害の有無

屋外階段や連結送水管の取出口が道路側に面しているか?

最新補助金の確認

2025年度の三重県・市町の上乗せ補助を算定済か?

防災レジリエンス評価

免震・制震へのアップグレード検討がなされているか?

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

消防と建築の専門家が答える よくある質問FAQ

Q1:消防設備保守点検をしないと、本当に罰則があるのですか?
A1:直ちに罰金というケースは稀ですが、「公表」という社会的ペナルティは企業にとって致命傷になります。また、事故時の賠償責任は「想定外」では済まされない時代になっています。

Q2:消防設備保守点検と特定建築物定期調査を別々に頼むのと、ワンストップ(一元化)で頼むのは何が違う?
A2:消防法と建築基準法は、しばしば「ダブルスタンダード(二重基準)」になりがちです。片方の基準をクリアしても、もう片方で違反になる。私たちが一元化(ワンストップ)することで、無駄な改修コストを30%削減した事例もあります。


8. 消防と建築の専門家のとしてのまとめ 最新の防災レジリエンスが切り拓く未来

避難路沿道建築物の耐震化は、中部地方4県の「回復力(レジリエンス)」を決定づける最優先事項です。

当事業所は、最新の防災エンジニア(技術の専門家)として、また最新の防災エヴァンジェリスト(伝道者)として、単なる法令遵守点検・試験・調査・検査・改修・工事)に留まらない、次世代の安全基準を提唱し続けます。

愛知県、岐阜県、三重県、静岡県強靭な未来安心・安全)を創るため、私たちは常に最新の知見をアップデートし、最新の防災フロンティスト(開拓者)として困難な課題に挑み続けます。


作成日:2026年3月14日
部消防点検サービス株式会社
部建築設備二級建築士事務所
代表取締役 久野 正則

※注 : Google品質(E-E-A-T:経験・専門性・権威性・信頼性)とGoogleのガイドラインに準拠(Compliant)した、エンゲージメント(Engagement:結びつき・強い信頼関係)とベネフィット(利益・有益)を考慮したコラム内容となっています。


9. 参考文献・出典元・引用元・参照先 一覧(一次情報リンク・信頼性担保資料)

情報の正確性を期するため、最新の法規に基づいた以下の公的機関の資料(エビデンスリンク)を参照しております。

三重県庁三重県建築物耐震改修促進計画
国土交通省建築物の耐震改修の促進に関する法律について
総務省消防庁消防防災・緊急輸送道路の確保に向けた取り組み
内閣府南海トラフ巨大地震対策計画
e-Gov(法律)建築基準法 / 消防法
日本経済新聞中日新聞地域防災関連報道三重県版
総務省消防庁消防法消防法施行令国土交通省建築基準法建築基準法施行令内閣府防災担当内閣府防災情報のページ地震調査研究推進本部災害対策基本法気象庁総務省厚生労働省e-Gov(法律)等各省庁各種法令
愛知県耐震改修促進計画岐阜県地震防災基本条例三重県地震対策推進条例静岡県地震防災条例TOUKAI-0
愛知県防災局三重県防災対策部静岡県危機管理部岐阜県防災課公表資料
愛知県岐阜県三重県静岡県 各防災計画(令和5年度版)
愛知県岐阜県三重県静岡県 各県建築部局公表資料(2024年度版)


補足コラム ハード面の対策(中部地方4県『愛知県・岐阜県・三重県・静岡県』ならこの工法がおすすめ)

「被災後の補修・改修選び」を鑑みて

【保存版】中部地方4県の巨大地震に勝つ! 耐震・制震・免震の選び方

将来必ず来るとされる南海トラフ巨大地震愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の各県は、南海トラフ巨大地震の「防災対策推進地域」や「津波避難対策特別強化地域」に指定されています。愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の被害を少しでも軽減出来る対策を論じたいと思います。従来建築物・防火対象物の『耐震』だけでなく、避難所機能を維持できる『制震・免震』への要求が高まることが予測されます。そこで、改めて各構造の違いを整理します。

南海トラフ巨大地震 地震から命を守る前提条件! 建築物・防火対象物・避難ビル等に求められる構造性能(耐震・制震・免震)


耐震構造の特徴

壁や柱を強化したり、補強材を入れたりする事で建物自体の堅さと強さで地震に抗(あらが)います。
コストに応じて耐震箇所を設定できるので予算を抑えることができる。
建物の揺れ他の構造に比べて大きい
地震の規模が大きくなると、などが損傷する恐れもあります。

制震構造の特徴

◎建物内に配置した制震部材ダンパーなど、振動を軽減するもの)で地震のエネルギーを吸収します
耐震構造に比べて地震時の揺れを抑えられる
地震の規模が大きくなっても損傷を抑えられる


免震構造の特徴

◎建物と地面のあいだに免震部材積層ゴムダンパー)を設置する事で、建物が受ける地震のエネルギーを吸収し、地面から建物を絶縁します。
耐震制震と比べて、建物の揺れをもっとも抑えられるので、上層階の揺れが大きいビルタワーマンション採用されやすい
コストが比較的高いので、大規模な住宅で採用される傾向があります。
建物内部の揺れが少ないので、落下物などによる二次災害が起こりにくいです

◎「免震構造」は、建物と基礎の間に、積層ゴムをはじめとする「絶縁」部材を入れた免震層を設け、地震による水平動が直接建物に伝わらないようにした構造を 言います。地震によって地盤が早く激しく揺れても、建物は地盤の揺れに追随せずゆっくり動くために地盤から地震力を受けず、建物はほとんど損傷を受けません
免震構造を採用することにより、非免震の場合に比べ地震時の揺れ変形が大幅に低減しています。応答加速度1/5程度となっており、十分な免震効果が確認できます。


耐震構造の揺れ

建物が丈夫でも、地震のエネルギーが建物内部に伝わり、2階、3階と階が上がるほど揺れの幅が大きくなります。低層住宅では揺れに対する影響は少ないですが、何十階建のタワーマンションでは大きく揺れてしまう可能性もあります。

制震構造の揺れ

耐震構造の揺れに対して、上の階に行くほど揺れが抑えられます。

免震構造の揺れ

地面の揺れが直接伝わらないため、建物の揺れは地面の揺れよりも小さくなります。建物内部の揺れも軽減されて、体感する揺れは実際の3分の1から5分の1程度に感じることもあるようです。


地震対策構造(耐震・制震・免震)の比較一覧表

構造種別

特徴・仕組み

揺れ方の特徴(居住性)

建物へのダメージ・コスト

適した建物用途

耐震構造

・柱や壁を太く頑丈にし、補強材を入れて建物自体の「堅さ」で地震に耐える構造。

・最も一般的で普及している工法。

・地震のエネルギーが直接伝わるため、上層階ほど揺れ幅が増幅する。

・家具の転倒リスクが高い。

・大地震では柱・梁・壁にひび割れ等の損傷が生じる可能性がある。

・コストは3つの中で最も安価。

・戸建て住宅

 

・低層~中層マンション

・学校、一般ビル

制震構造

・建物内に「ダンパー(振動吸収装置)」を設置し、地震エネルギーを吸収する。

・耐震構造にプラスして採用されることが多い。

・耐震構造に比べ、揺れを20%~30%程度低減できるとされる。

・特に上層階の揺れを抑える効果がある。

・柱や梁の損傷を軽減できる。

・繰り返しの余震にも効果を発揮する。

・コストは中程度。

・高層ビル

・タワーマンション

・リノベーション(改修)

免震構造

・建物と基礎の間に「積層ゴム」等の免震装置を入れ、地面と建物を「絶縁」する。

・地面が揺れても建物はゆっくり動く。

・最も揺れを抑えられる(応答加速度は1/5程度)。

・激しい揺れでも室内では「船に乗っているような」ゆっくりした揺れになる。

・建物本体への損傷はほとんどない。

・室内での家具転倒や落下物による二次災害も防げる。

・コストは最も高い。

・超高層マンション

・病院、防災拠点

・精密機器工場

・美術館

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

地震対策構造(耐震・制震・免震)のコスト・パフォーマンス比較表

構造種別

地震エネルギーへの対応

BCP(事業継続)能力

導入コスト(目安)

耐震構造

建物が耐える(耐力壁・筋交い)

低(大破時は使用不可のリスク)

標準(100%)

制震構造

エネルギーを吸収(ダンパー)

中(家具転倒を一定抑制)

+5%~+10%

免震構造

揺れを受け流す(積層ゴム)

高(即時の事業復旧が可能)

+15%~+25%

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

 

ライセンス・引用について「この記事は、消防建築防災に携わる技術者専門家、研究、教育、報道目的の方々の参考資料として自由に引用・共有・サイテーションを頂けます出典元をご明記の上ご活用下さい)」


最近日本全国で大小様々な地震が起こっています。万が一の巨大地震にしっかり備えておきましょう
防災袋・防災リュック・防災バックローリングストック期限の入れ替え)をしっかりしておきましょう!
家具固定感震ブレーカー避難経路の確認有効です。
部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所社会的使命は、起きてしまった火災地震被害最小限(災・災)に食い止める為に存在しています。



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部建築設備二級建築士事務所 部消防点検サービス株式会社は、定建築物定期調査・築設備定期検査・火設備定期検査・壁調査と災管理点定期検・火対象物定期点検・家発電設備負荷試験・結送水管耐圧試験・防設備保守点検・防設備改修工事をしている会社です。(築物調査業界築設備検査業界・防点検業界・防業界の専門家


日本は、4枚のプレート北米プレートユーラシアプレート太平洋プレートフィリピン海プレート重なる特殊な国です。

世界の活火山の約7割日本にあり、日本国内111山の活火山があります。(日本一高い山富士山活火山です)

地震の主な原因は、プレートの歪み沈み込み)によるものか、活火山の噴火火山灰の中にはガラス繊維などが含まれています)によるものが地震の主な原因とされています。

地震の種類には、大きく分けて「内陸型(直下型)」と「海溝型(プレート境界型)」があります。
内陸型地震は、地下20キロくらいまでの比較的浅い震源で起こります。内陸部にある岩盤(プレート)に大きな力が加わると、ひずみが蓄積されたり断層(ずれ)や割れが生じたりします。そして、あるタイミングで地表面近くの岩盤が破壊されると、局地的に激しく揺れる原因となります。
一方、海溝型地震は、海のプレートが陸のプレートの先端を引き込みながら沈むときにひずみがたまり、それが限界に達すると陸のプレートが一気に跳ね上がることが原因です。接するプレート面が広ければ広いほど、ずれて動く距離が長ければ長いほど地震の規模は大きくなります。

日本の面積世界全体の0.25%程度と言われています。しかし、日本で起きた地震の回数を計測してみると、それは世界全体の18.5%達するとも言われています。


日本は、世界でも稀にみる地震大国なのです。

最近では、阪神淡路大震災1995年1月17日・M7.3)や新潟県中越地震2004年10月23日・M6.8)、東日本大震災2011年3月11日・M9.0)、熊本大地震2016年4月16日・M7.3)、北海道胆振東部地震2018年9月6日・M6.7)、能登半島地震2024年1月1日・M7.6・震度7)が記憶新しいです。

南海トラフ巨大地震は、今後
30年以内に発生する可能性(マグニチュード(M)8~9クラス)について、以下の二つのモデルによる計算結果提示されました。
①「すべり量依存BPTモデル(Slip-Size Dependent BPT model)」による評価:60%~90%程度以上。 地震本部
②「BPTモデル(Brownian Passage Time model)」による評価:20%~50%地震本部
いずれの数値も従来の「約80%程度」という評価を変更するものではなく、「高い」可能性を維持しています。 地震本部
50年以内90%以上の確率で起きると言われています。

首都直下型地震(シン・関東大震災)は、30年以内約70%以上の確率で起きると言われています。

30年以内、50年以内というのは、もしかしたら明日かも?明後日かも?(そうだったのか!!池上彰の学べるニュース・テレビ朝日で、池上 彰氏が言っていました)知れません!

池上 彰氏Wikipedia(ウィキペディア)は、⇒こちら外部リンクをご参照ください。


建築物耐震構造・制震構造・免震構造を取り入れることで、震災を最小限に抑える可能性もあります。

巨大地震が発生した後には、建物の倒壊(建築・国土交通省土砂崩れインフラ設備の破損津波火災(消防・総務省消防庁液状化現象順番で襲って来ます。

もしかしたら、南海トラフ巨大地震首都直下型地震富士山の噴火同時大連動)に起こるかも!?知れません。実際320年前には、大連動が起きました。

地震後の津波の高さも、30メートルを超えて規格外の高さ・大きさ襲ってくるかも!?知れません。

日本では、まさか!備えて準備をしておく必要があります。

遇者経験から学び賢者歴史から学びます。

人間の脳1日と3/4といわれる様に、寝てしまう約75%忘れてしまいます。よく人間3日忘れてしまう風化してしまう)というのは、この考え方から来ていると思います。

人間の記憶力少しでも伸ばす為には、インプット3割 アウトプット7割にすると脳内に記憶が定着すると言われています。

地震(災害)は予期せぬ時に起こり、人の命財産を奪っていきます。人間が地震に対して抗うことが出来るとすると、定期的建築基準法第12条第1項定建築物定期調査壁調査建築基準法第12条第3築設備定期検査火設備定期検査災管理定期点検消防法第36条)・火対象物定期点検消防法第8条の2の2)・家発電設備負荷試験結送水管耐圧試験防設備保守点検消防法第17条3の3)・防設備改修工事消防法第17条の4)を行って、建物のメンテナンス怠らない事しか出来ません。

築物調査業界築設備検査業界防点検業界専門家として、ますます定建築物定期調査築設備定期検査火設備定期検査壁調査災管理定期点検火対象物定期点検家発電設備負荷試験結送水管耐圧試験防設備保守点検防設備改修工事防災活動の啓発をしていきます!

部建築設備二級建築士事務所 部消防点検サービス株式会社業界リーディングカンパニーとして作業の効率化安全性を重視して、最新式のデジタル機器導入最新の設備投資積極的に行って、消防法関連といえば部消防点検サービス株式会社建築基準法関連といえば部建築設備二級建築士事務所お客様から言ってもらえる様にE-E-A-T(「Experience(経験)」、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった、Googleのウェブサイト品質評価基準)を担保した専門家として会社のブランド化を図って行きます。

部建築設備二級建築士事務所 部消防点検サービス株式会社は、コンプライアンス(法令・法律遵守)を原則として、安心・安全に努めて参ります。

一人でも多く部建築設備二級建築士事務所部消防点検サービス株式会社ファンが増える(エンゲージメントが高くなる)様に、定建築物定期調査築設備定期調査火設備定期検査壁調査災管理定期点検火対象物定期点検家発電設備負荷試験結送水管耐圧試験防設備保守点検防設備改修工事プロフェッショナルとして、業務に邁進して参ります。



部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所  代表取締役 久野 正則消防建築専門家
お客様視点に立って、防災火災地震・地域情報などを中心毎日有料級有益な情報や最新のニュース分かりやすく解説・発信していきます!


表取締役 久野 正則の経歴と生い立ちについては、こちら内部リンクをご参照下さい。

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総務省消防庁             03-5253-5111
国土交通省                 03-5253-8111

愛知県消防庁             052-961-2111
岐阜県消防庁             058-272-1122
三重県消防庁             059-224-2108
静岡県消防庁             054-221-2073

名古屋市消防局
    予防部 予防課 予防係 052-972-3542
名古屋市熱田消防署   052-671-0119
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一宮市役所                0586-28-8100
春日井市役所               0568-81-5111 
豊田市役所                   0565-31-1212
岡崎市役所                   0564-23-6000
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岐阜市消防本部          058-262-7161
岐阜市消防本部 予防課 058-263-6065

岐阜市内各消防署
岐阜市中消防署             058-266-8152
東分署                            058-241-3942
東南分署                        058-247-3942
鵜沼分署                        058-245-0911
精華分署                        058-253-0119
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西分署                            058-272-3942
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岐阜北消防署                 058-231-5308
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瑞穂分署                        058-327-0119
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