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コラム

消防と建築の専門家が考察する|【最新の防災】2026年9月8日名古屋豪雨から学ぶ都市型水害|中部消防点検サービス株式会社 中部建築設備二級建築士事務所

【最新の防災】2026年9月8日名古屋豪雨から学ぶ都市型水害|中部消防点検サービス株式会社 中部建築設備二級建築士事務所

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 目次

1. 「まさか今日、自分の街で起きるとは」を防災の常識にしないために 最重要ポイント
2. 2026年9月8日、名古屋で何が起きたのか?
3. 「2000年東海豪雨」と2026年9月8日の名古屋豪雨は何が違うのか?
4. 線状降水帯は「雨が強い」だけの問題ではない
5. 消防法・建築基準法から見た「水害」
6. 都市型水害で最も危険な場所の一つ「アンダーパス」
7. 福島県いわき市のアンダーパス車両水没事故から学ぶこと
8. マンホール、道路冠水、地下空間 水面の下が見えない恐怖
9. 「地下」は豪雨災害に弱い
10. 止水板・土のう・雨水タンクは「万能」ではない
11. 「雨水を逃がす」だけではなく「雨水を貯める」
12. 石川県羽咋市の河川被害が教える「復旧」と「復興」の違い
13. 自宅でできる水害対策 最初にやるべき10項目
14. 建築物・事業所では「設備の浸水」が事業停止を招く
15. 帰宅困難者対策は企業防災の重要テーマ
16. ローリングストックは「水害後の生活」を支える
17. ローリングストックの本当の価値
18. 中部地方4県(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)で考える都市型水害
19. 消防と建築の専門家が教える「ここだけの話」
20. 最新の防災レジリエンス(回復力)を実現するために
21. 消防と建築の専門家が答える よくある質問FAQ
22. 防災の技術者・実務者が今すぐ確認すべきチェックポイント
23. 消防と建築の専門家としてのまとめ 「明日は我が身」ではなく「今日、自分の街で起きる」と考える 最重要ポイント
24. 参考文献・出典元・引用元・参照先 一覧(一次情報リンク・信頼性担保資料)



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線状降水帯・地下鉄全線停止・帰宅困難者・アンダーパス・建築物浸水対策を消防と建築の専門家が徹底解説


1. 「まさか今日、自分の街で起きるとは」を防災の常識にしないために 最重要ポイント

2026年9月8日、名古屋市を含む東海地方では、線状降水帯を伴う記録的な大雨となりました。名古屋市千種区の気象庁「名古屋観測点」では、16時53分までの1時間に104.5mmを観測しました。これは2000年9月の「東海豪雨」で記録された97.0mmを上回り、1890年の統計開始以来、同地点の1時間降水量として過去最大を更新した値です。

更に、名古屋市では道路冠水、河川増水、避難情報の発令、鉄道の運転見合わせなどが重なり、市営地下鉄は全線で運転を見合わせました。

ここで重要なのは、「雨が100mm降った」という数字だけではありません。今回の災害が示した本当の問題は、「都市機能そのものが、短時間の集中豪雨によって同時に止まる可能性がある」ということです。

■道路が冠水する。
■鉄道が止まる。
■地下空間への浸水リスクが高まる。
■河川水位が上昇する。
■マンホール周辺が危険になる。
■帰宅困難者が発生する。
■事業所の営業が停止する。
■建築物内部に泥水が入り、翌日から清掃・消毒・修繕が始まる。

つまり、都市型水害は「水が家に入る災害」だけではありません。人・交通・建築物・設備・ライフライン・事業継続が同時に影響を受ける複合災害なのです。

本コラムでは、2026年9月8日の名古屋豪雨を一つのケーススタディとして、消防設備士、建築士、防災関係者、建築・設備技術者が押さえておくべき「最新の防災」の考え方を、消防法、建築基準法、水防法などの法制度と現場実務の両面から整理します。


2. 2026年9月8日、名古屋で何が起きたのか?

今回の大雨を理解するうえで、最初に確認したいのが「時間」と「場所」です。

名古屋市では午後から雨が急激に強まり、2026年9月8日午後4時53分までの1時間に104.5mmという記録的な雨量を観測しました。愛知県西部や岐阜県美濃地方では線状降水帯が発生し、庄内川では氾濫の危険性が高まりました。

名古屋市内では道路冠水が相次ぎ、名古屋市中区栄周辺などでは歩行者の膝下付近まで水が達したと報道されています。そして、最も都市生活者に衝撃を与えた一つが交通機関です。名古屋市営地下鉄の全線が運転を見合わせ、市バスも大きな影響を受けました。名古屋駅周辺にはタクシーを待つ人の長い列ができ、帰宅困難者も発生しました。ここから得られる教訓は明確です。

「自宅が浸水しなければ被災者ではない」という考え方は、もう通用しません。

勤務先から自宅へ帰れない。駅から出られない。車で帰ろうとして道路冠水に遭遇する。公共交通機関が復旧しても、道路や河川の状況が危険である。このような状態も、都市災害における重要な被災形態です。

項 目

今回確認された事象

防災上の意味・考察

雨 量

1時間104.5mm(観測史上最大)

既存の下水道排水能力を超える短時間豪雨への警戒が必要。

線状降水帯

愛知県西部・岐阜県美濃地方等で発生

狭い地域に猛烈な雨が集中し、内水氾濫のリスクが激増。

河 川

庄内川等で氾濫危険水位超過(レベル5等)

雨が弱くなっても河川水位の上昇が遅れてピークに達するため注意。

道 路

名古屋市内各地(栄駅・名駅周辺等)で大規模冠水

車両の立ち往生、ドア開放不可、歩行中の転倒・転落の危険。

鉄 道

地下鉄全線等で運転見合わせ

交通インフラ停止に伴い都市部で大量の帰宅困難者が発生。

建築物

浸水・泥・ごみ等による被害

清掃・消毒・修繕にとどまらず、事業・営業停止へ直結。

行 政

避難所開設・災害救助法適用(愛知県)

「自助・共助・公助」の迅速な連携と制度活用の広域対応が必要。

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


3. 「2000年東海豪雨」と2026年9月8日の名古屋豪雨は何が違うのか?

2000年9月11日から9月12日にかけて発生した東海豪雨は、愛知県、岐阜県、三重県を中心に大きな被害をもたらしました。当時と今回の大きな違いの一つは、気象情報、防災情報、通信環境が大きく進化していることです。2000年当時は、現在のようにスマートフォンへ自治体の避難情報が次々と届く環境ではありませんでした。

現在は、気象庁の防災気象情報、線状降水帯に関する情報、河川水位情報、自治体の避難情報、緊急速報メール、防災アプリ、河川監視カメラ、SNS等によって、住民がリアルタイムに近い情報を得られるようになっています。

しかし、情報量が増えたことと、「適切に避難できること」は同じではありません。むしろ今回のような状況では、「情報が多すぎて、何を基準に行動すればよいのか分からない」という新しい問題も発生します。防災において重要なのは、情報を集めることだけではありません。「この情報が出たら、自分は何をするのか?」を平時に決めておくことです。これこそが意識のパラダイムシフト(劇的な変化・常識の崩壊)であり、住民・技術者・実務者とのエンゲージメント(強い信頼関係)構築の鍵です。


4. 線状降水帯は「雨が強い」だけの問題ではない

線状降水帯では、発達した積乱雲が次々に発生・通過することで、同じ地域に非常に強い雨が集中することがあります。

特に都市部では、

■「雨が降る」
■「側溝・雨水ますへ流れる」
■「下水道等へ集中する」
■「排水能力を超える」
■「道路・低地・地下空間へ水が集まる」

という悪循環の連鎖が起こります。

ここで重要なのが、河川氾濫(外水氾濫)内水氾濫を分けて考えることです。河川から水があふれる外水氾濫だけでなく、雨水を排水する能力を超えることで道路や市街地に水が溜まる内水氾濫も、都市部では非常に重要です。従って、防災担当者や建築・設備技術者・実務者は、先入観(バイアス)を排し、「近くに大きな川がないから安全」という判断をしてはいけません。


5. 消防法・建築基準法から見た「水害」

水害対策を考える際、「消防法だから火災」、「建築基準法だから建築物」と完全に切り分けるのは適切ではありません。災害時には、人命安全、避難、建築物、消防用設備等、防災設備、事業継続が連続しています。

消防法の視点

消防法第8条では、一定の防火対象物について防火管理者を選任し、消防計画の作成、消火・通報・避難訓練、消防用設備等の点検・整備、避難上必要な構造・設備の維持管理などを行わせる仕組みが定められています。更に消防法第36条では、火災以外の災害で政令に定めるものについて、防災管理に関する規定を準用する仕組みがあります。

従って、大規模な建築物や一定の用途の施設では、「消防計画は火災だけ考えればよい」とは限りません。大雨時の避難、地下空間への浸水、停電、エレベーター停止、避難経路の確保などを含め、施設の実態に応じた防災計画を検討する必要があります。

建築基準法の視点

建築基準法第19条は、敷地の衛生及び安全について規定しています。建築基準法第19条では、原則として建築物の敷地や地盤面の高さ、出水のおそれが多い土地における盛土・地盤改良等、更に雨水・汚水を排出・処理するための適当な下水管、下水溝、ためます等について定めています。

ここから分かることは、建築物の安全は「建築物本体」だけでは成立しないということです。敷地、地盤、排水、周辺道路、雨水処理まで含めて考える必要があります。

検証視点

消防側の確認事項(消防法等)

建築・設備側の確認事項(建築基準法等)

避難計画・ルート

消防計画(第8条)、避難訓練、非常照明設備・電源点検

直通階段・避難階段の配置(令120条~)、出入口浸水防止

地下空間浸水対策

浸水時の避難誘導手順、防災管理(第36条)、自衛消防

防水扉、止水板、排水ポンプ能力、ドライエリアの排水

電源・電気設備

消防用設備等の非常電源(自家発電設備・蓄電池設備等)維持

受変電設備(キュービクル)・分電盤の高所設置、防水化

維持管理・点検・試験・調査・検査

消防設備保守点検・報告(第17条の3の3)の厳格実施

特定建築物定期調査・建築設備定期検査(第12条)

災害後復旧活動

非常用エレベーター回復、二次火災(通電火災)防止

構造耐力上の安全性確認、泥・ゴミ撤去、設備乾燥・交換

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

消防と建築を別々に考える「消防と建築のダブルスタンダード(二重基準)」ではなく、「消防から建築までワンストップ(一元化)」で見ることが、これからの防災実務では重要になります。


6. 都市型水害で最も危険な場所の一つ「アンダーパス」

今回のような短時間豪雨で特に警戒したいのがアンダーパスです。アンダーパスは道路を掘り下げて立体交差させる構造であるため、周囲から雨水が流れ込みやすく、短時間に水が集まることがあります。

問題は、冠水した道路の水深を外から正確に判断できないことです。

水面下には、

■道路の段差
■側溝
■マンホール
■路面損傷
■漂流物
■車止め等

が隠れている可能性があります。更に水が深くなると、車両は走行抵抗が急激に増し、最終的にはエンジン停止や車両浮上、ドア開放困難などに繋がる危険があります。

「少しだけなら通れる」は危険な判断です。冠水道路を発見した場合は、進入せず、迂回することが基本です。


7. 福島県いわき市のアンダーパス車両水没事故から学ぶこと

2026年9月7日には、福島県いわき市のアンダーパスで車両が水没し、消防の潜水救助活動が行われました。報道によれば、現場では周囲から大量の水が流入し、潜水時の視界は約30cm程度だったとされています。

この事例で注目したいのは、単に「車が水没した」ということではありません。消防隊員自身にとっても、アンダーパスは、水が一方向から流れてくる場所ではなく、周囲から水が集中する立体的な危険空間だったという点です。消防活動では二次災害の防止が極めて重要です。一般のドライバーについても同じです。「消防なら助けてもらえる」と考えて冠水道路へ進入するのではなく、消防隊が危険な活動をしなければならない状況そのものを作らないことが最も重要な防災行動です。


8. マンホール、道路冠水、地下空間 水面の下が見えない恐怖

豪雨時にはマンホール周辺にも注意が必要です。大量の雨水が下水道等へ流入すると、マンホール周辺で水が噴き出したり、蓋がずれたりする危険があります。

但し、「全てのマンホール蓋が雨水の空気圧によって飛散する」と一律に説明するのは適切ではありません。重要なのは、冠水している道路では、路面下の状態が確認できないということです。名古屋市の今回の豪雨でも、マンホールから水が激しく噴き出しているとみられる映像が報道されました。従って、歩行者も車両も、マンホール周辺、水が噴き出している場所、水流が集中している場所、側溝が見えない場所には近づかないことが重要です。


9. 「地下」は豪雨災害に弱い

地下街、地下駐車場、地下機械室、地下電気室、地下倉庫などは、水害時に特に注意が必要です。水は高い場所から低い場所へ流れます。つまり地下空間は、「水が入った後に排出する」のではなく、「そもそも入れない」という発想が重要になります。

水防法では、一定の地下街等や要配慮者利用施設について、洪水時等の円滑且つ迅速な避難の確保や浸水防止を図るための仕組みが設けられています。施設管理者は、ハザードマップ上の浸水想定だけを見るのではなく、地下出入口、換気口、ドライエリア、搬入口、駐車場出入口、設備搬入口、電気室、受水槽室、ポンプ室など、水が侵入する可能性のある経路を現地で確認する必要があります。


10. 止水板・土のう・雨水タンクは「万能」ではない

近年、自治体による浸水対策への補助制度が増えています。例えば神奈川県川崎市では2026年度から簡易型止水板の購入補助制度を設け、購入費の2分の1、上限10万円とする制度を実施しています。

一方、重要なのは、補助金があるから止水板を買えば安心ではないということです。止水板は、水の侵入経路を減らすための設備・器具です。建築物全体の浸水リスクをゼロにするものではありません。また、設置場所、設置時間、建築物出入口の形状、止水板と床の接触面、水圧、周辺からの回り込み、地下空間への別経路からの浸水などを総合的に設計・考慮する必要があります。


11. 「雨水を逃がす」だけではなく「雨水を貯める」

都市化が進むと、田畑、森林、ため池などが減り、雨水が地中へ浸透する場所が少なくなります。その結果、雨が降ると短時間に雨水が道路、側溝、下水道、河川へ集中します。

そこで有効なのが、雨水貯留槽、雨水タンク、浸透雨水ます、透水性舗装、緑地、敷地内貯留などです。名古屋市上下水道局も、雨水タンクや浸透雨水ますを雨水流出抑制施設として位置付け、助成制度を設けています。これは個人住宅だけの問題ではありません。マンション、事務所、工場、店舗、学校、病院などについても、「敷地内でどれだけ雨水を一時的に受け止められるか」という視点が重要になります。

レベル

対策名称

技術的考え方・導入アプローチ

レベル1

ハザードマップ確認

想定浸水深・内水ハザードマップを把握し、自施設の潜在リスクを数値化する。

レベル2

雨水ます・排水溝清掃

敷地内の雨水ます・排水溝の落ち葉・ごみを撤去し、設計排水能力を維持する。

レベル3

土のう・止水板設置

建築物開口部からの浸水流入を物理的に遮断・遅延させ、避難時間を稼ぐ。

レベル4

雨水タンク・浸透ます

雨水を敷地内に一時貯留・浸透させ、下水道や周辺道路への排出集中を緩和する。

レベル5

盛土・設備のかさ上げ

建築基準法第19条に基づき、地盤面かさ上げや受変電設備・高所配置改修を行う。

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


12. 石川県羽咋市の河川被害が教える「復旧」と「復興」の違い

2026年8月27日の豪雨では、石川県羽咋市でも河川被害が発生しました。国土交通省のTEC-FORCEによる調査では、石川県羽咋市が管理する河川のうち4河川で、堤防・護岸の損傷や大量の土砂堆積などが確認され、大規模な復旧工事が必要と報告されています。

ここで重要なのが「応急復旧」と「本格復旧」は同じではないということです。災害直後には、「とりあえず通れるようにする」、「次の雨までに被害拡大を防ぐ」という応急対応が必要です。しかし、それで災害リスクが完全に解消されたわけではありません。消防と建築の専門家として重要なのは、応急復旧した場所こそ、次の豪雨に対する再点検が必要という視点です。


13. 自宅でできる水害対策 最初にやるべき10項目

一般住宅でも事業所でも活用できる実務チェックシートです。

水害対策チェックシート(実務・家庭共通)

□ 1.自治体ハザードマップ(洪水・内水氾濫)を確認・最新化した
□ 2.自宅・事業所の想定浸水深(地盤面からの水深)を確認した
□ 3.指定避難場所及び避難ルートの安全性を実地確認した
□ 4.冠水リスクの高い道路やアンダーパスを避ける迂回路を2経路以上定めた
□ 5.雨水ます・側溝周辺の詰まり(落ち葉・ゴミ・物品)を除去・清掃した
□ 6.屋外の鉢植え・プランター・看板等を室内に移動できる体制を整えた
□ 7.土のう・簡易止水板の設置手順と保管場所を全員で共有した
□ 8.分電盤・主要電気設備・サーバー等の高所配置状況を確認した
□ 9.飲料水・非常食(最低3日~1週間分)及び携帯トイレを十分備蓄した
□ 10.家族・従業員間での緊急連絡手段・安否確認システムをテスト稼働した

特に重要なのは、「防災用品を買うこと」より「防災用品をいつ使うか決めること」です。


14. 建築物・事業所では「設備の浸水」が事業停止を招く

建築物の水害対策では、床や壁だけを見てはいけません。例えば、受変電設備、分電盤、給水設備、排水ポンプ、消防用設備等の関連機器、自家発電設備、通信設備、サーバー、防災センター、エレベーター関連設備などが浸水すると、建築物そのものが残っていても使用継続が困難になる可能性があります。

消防設備士・建築士・設備技術者・実務者が連携する価値はここにあります。火災だけ。水害だけ。建築だけ。電気だけ。という縦割りではなく、「人命安全+建築+消防用設備等+電気+機械+情報+事業継続」を一体として確認する必要があります。


15. 帰宅困難者対策は企業防災の重要テーマ

今回の名古屋豪雨で特に象徴的だったのが、帰宅困難者です。鉄道が止まると、多くの人が一斉にタクシー、バス、自家用車へ集中します。しかし道路が冠水していれば、車両輸送能力そのものも低下します。その結果、「駅から出られない」、「タクシーに乗れない」、「道路を歩いて帰れない」という状態になります。

企業としては、「災害が起きたら社員を帰宅させる」だけではなく、「危険なら帰宅させない」という判断基準も必要です。消防法上の消防計画、防災管理、BCP(事業継続計画)、従業員の安否確認を連携させることで、実効性のある企業防災になります。


16. ローリングストックは「水害後の生活」を支える

災害時の備蓄について、農林水産省はローリングストックを推奨しています。ローリングストックとは、普段使う食品を少し多めに購入し、古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、一定量を常に備蓄する方法です。

農林水産省は、家庭備蓄について最低3日分から1週間分を目安とし、地域の災害リスクなどに応じてさらに多く備える考え方も示しています。

分 類

具体例・品目

実務上の注意点・活用ノウハウ

飲料水(1人1日3L目安)、お茶

飲用と調理・衛生用を分ける。配給待機を考慮し余裕を持つ。

主 食

無洗米、パックご飯、乾麺、レトルト粥

電気・ガス停止時を想定し、そのまま食べられる製品も混ぜる。

主 菜

魚・肉・豆類の缶詰、惣菜レトルト

タンパク質補給で疲労を低減。賞味期限の管理を回転させる。

副 菜

野菜ジュース、ドライフルーツ、缶詰

ビタミン・食物繊維の不足を防ぎ、在宅避難中の健康を維持。

熱 源

カセットコンロ、ボンベ(1人約1週間で6本)

湿気や直射日光を避けて保管。定期的に点検・燃焼確認を行う。

衛生・トイレ

携帯トイレ、トイレットペーパー、ウェット等

下水道破損・逆流時は水洗使用厳禁。1人1日5回分以上を計算。

情報・電源

モバイルバッテリー、手回し充電ラジオ

水害停電時の情報途絶を防ぐ。予備バッテリーは常時満充電。

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


17. ローリングストックの本当の価値

ローリングストックの価値は、単に「食料がある」ということではありません。災害時の生活を、「非常時だけの特殊な生活」から「普段の生活の延長」へ近づけることにあります。

食べ慣れた食品。使い慣れた衛生用品。普段飲んでいる飲料。家族が好む食品。これらがあることで、避難生活や在宅避難の心理的負担を軽減できる可能性があります。但し、ローリングストックだけで災害関連死を防止できると断定することはできません。災害関連死は、避難生活、持病、環境、衛生、栄養、心理的ストレスなど多様な要因が関係するためです。ここでも「分かっていること」と「断定できないこと」を分けることが、消防と建築の専門家のコラムとして重要です。


18. 中部地方4県(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)で考える都市型水害

部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所営業エリアとする中部地方4県、愛知県岐阜県三重県静岡県では、都市部、河川流域、沿岸部、山間部など、それぞれ異なる災害リスクがあります。

愛知県名古屋市愛西市阿久比町あま市安城市一宮市稲沢市犬山市岩倉市大口町大治町大府市岡崎市尾張旭市春日井市蟹江町蒲郡市刈谷市北名古屋市清須市幸田町江南市小牧市設楽町新城市瀬戸市高浜市武豊町田原市知多市知立市津島市東栄町東海市東郷町常滑市飛島村豊明市豊川市豊田市豊根村豊橋市豊山町長久手市西尾市日進市半田市東浦町扶桑町碧南市南知多町美浜町みよし市弥富市など)の各土地条件を踏まえた防災検討。

岐阜県岐阜市大垣市各務原市笠松町可児市岐南町多治見市土岐市羽島市瑞穂市など)の河川流域・低地・山間部対策。

三重県津市四日市市桑名市鈴鹿市など)の河川・沿岸部・都市部浸水リスクの複合対策。

静岡県浜松市湖西市磐田市袋井市など)の河川、低地、沿岸部、都市排水を組合わせた安全確保。

つまり、「中部地方4県だから同じ対策」ではありません。地域のハザードマップ、土地条件、建築物用途、設備配置、避難計画を重ね合わせることが必要です。


19. 消防と建築の専門家が教える「ここだけの話」

水害対策で現場から見ていて感じるのは、「災害対策は、被害が出てからでは遅い」という極めて当たり前の事実です。

ところが実務では、「去年は大丈夫だった」、「この辺は今まで浸水したことがない」、「止水板は高い」、「避難訓練は火災だけでいい」、「地下設備は大丈夫だろう」という判断が残っています。しかし、2026年9月8日の名古屋市の状況は、「過去に大丈夫だった」ことが、次の豪雨に対する安全証明にはならないことを示しました。消防と建築の専門家として本当に確認したいのは、「過去に浸水したか?」ではなく、「次に100mm/時級の雨が降った場合、どこから水が入り、どこに集まり、何が止まり、人はどう避難するのか!」です。これを図面と現地で確認することが、最新の防災エンジニア(専門の技術者)の仕事です。


20. 最新の防災レジリエンス(回復力)を実現するために

これからの防災は、「被害をゼロにする」という発想だけでは限界があります。重要なのは、

■被害を減らす。
■人命を守る。
■重要機能を残す。
■早く復旧する。

という考え方です。これが最新の防災レジリエンス(回復力)です。そして、ハザードマップ、雨量情報、河川水位、止水設備、雨水貯留、建築計画、消防計画、BCP(事業継続計画)、備蓄、避難訓練を一つの仕組みとして繋げることが、最新の防災ソリューション(解決・解答・提案)になります。

消防と建築の専門家は、単なる点検・試験・調査・検査・改修・工事をするだけではありません。現場のリスクを発見し、「どこが危険なのか?」、「なぜ危険なのか?」、「何を変えればよいのか?」、「いくら必要なのか?」、「誰がいつ対応するのか?」まで整理する役割が求められています。これからの防災を導く最新の防災エヴァンジェリスト(伝道者)、新たな領域を開拓する最新の防災フロンティスト(開拓者)、そして現場の課題を解決する最新の防災のパイオニア(先駆者)として貢献して参ります。


21. 消防と建築の専門家が答える よくある質問FAQ

Q1:1時間100mmを超える雨が降ったら、必ず浸水しますか?
A1:いいえ。雨量だけで浸水の有無は決まりません。
土地の高さ、排水能力、河川水位、雨水流出量、下水道、地形、建築物の出入口などによって被害は変わります。但し、100mm/時級の猛烈な雨では、浸水リスクが急激に高まるため、警戒すべき状況です。

Q2:雨が止んだら安全ですか?
A2:いいえ。雨が止んでも、上流から河川へ水が集まり、水位が上昇することがあります。
また、道路や地下空間に水が残っている可能性があります。「雨が止んだ=安全」ではありません。

Q3:冠水した道路を歩いても大丈夫ですか?
A3:原則として避けるべきです。
水深、流速、側溝、マンホール、段差、漂流物などを目視できないためです。

Q4:車なら大丈夫ですか?
A4:いいえ。車両は冠水道路で立ち往生する可能性があります。
特にアンダーパスなど水が集中する場所への進入は避けるべきです。

Q5:止水板があれば浸水しませんか?
A5:いいえ。止水板は浸水リスクを軽減するための対策の一つです。
建築物全体の浸水を完全に防止できるとは限りません。

Q6:消防法で水害対策が義務付けられていますか?
A6:建築物用途や規模等によって適用される消防法令上の防火管理・防災管理等の仕組みはありますが、全ての建築物に一律に同じ水害対策が義務付けられているわけではありません。建築物ごとの法令適用を確認する必要があります。

Q7:建築基準法で浸水対策は決まっていますか?
A7:建築基準法第19条には敷地の衛生・安全、出水のおそれが多い土地における措置、雨水・汚水を排出・処理するための施設などに関する規定があります。但し、既存建築物について「止水板を設置すればよい」といった単純な規定ではありません。

Q8:ローリングストックは何日分必要ですか?
A8:農林水産省は最低3日分から1週間分を目安として示しており、地域の災害リスク等に応じてさらに多く備えることも重要としています。


22. 防災の技術者・実務者が今すぐ確認すべきチェックポイント

今回の名古屋豪雨から得られる実務的なチェックポイントです。

個人が確認すべきポイント

■ハザードマップを見る
■避難場所を確認する
■避難ルートを複数用意する
■冠水道路へ入らない
■アンダーパスを避ける
■雨が止んでも河川情報を見る
■水・食料を備える
■携帯トイレを備える
■スマートフォンを充電する
■家族との連絡方法を決める

事業所が確認すべきポイント

■従業員の安否確認方法
■帰宅抑制基準
■退避場所
■地下空間の浸水経路
■受変電設備の位置
■防災センターの機能維持
■消防用設備等への影響
■止水板・土のう
■重要データの保全
BCP(事業継続計画)との連携

建築・設備技術者・実務者が確認すべきポイント

■敷地レベル
■道路との高低差
■雨水排水経路
■雨水ます
■地下出入口
■機械室
■電気室
■受変電設備
■非常電源
■避難経路


23. 消防と建築の専門家としてのまとめ 「明日は我が身」ではなく「今日、自分の街で起きる」と考える 最重要ポイント

2026年9月8日の名古屋豪雨は、名古屋市に住む人、働く人にとって大きな教訓を残しました。記録的な雨は、遠い地域だけで起こるものではありません。千葉県でも、北陸地方でも、石川県羽咋市でも、岐阜県でも、そして名古屋市でも起きました。そして次は、どこで起きるか分かりません。

災害は、「防災に関心がある人」だけを選んで発生するものではありません。駅にいた人。会社にいた人。病院にいた人。車を運転していた人。自宅にいた人。学校にいた人。その全員が突然、当事者になります。

だからこそ、最新の防災では「防災用品を持つ」だけでは不十分です。自分がいる場所、建築物の構造、道路、河川、地下空間、交通機関、消防用設備等、建築設備、避難経路、備蓄、そして災害後の復旧までを一つのシステムとして考える必要があります。それが最新の防災レジリエンス(回復力)です。消防法と建築基準法の最新の知見、行政資料、気象データなどの最新のエビデンス(根拠・証拠)を組み合わせ、現場で使える最新の防災ソリューション(解決・解答・提案)へ落とし込む。そこに、これからの最新の防災エンジニア(専門の技術者)の役割があります。

防災の情報を分かりやすく伝える最新の防災エヴァンジェリスト(伝道者)。新しい防災手法を開拓する最新の防災フロンティスト(開拓者)。そして、現場と制度の間をつなぐ最新の防災のパイオニア(先駆者)。これから求められるのは、消防だけでも、建築だけでもありません。消防と建築の専門家が連携し、消防から建築までワンストップ(一元化)で防災を考えることです。

当事業所が営業エリアとする愛知県・岐阜県・三重県・静岡県においても、地域ごとに地形、河川、建築物用途、都市構造が異なります。だからこそ、「この地域では何が起こるのか?」、「この建築物では何が止まるのか?」、「この設備をどう守るのか?」、「この人たちはどこへ避難するのか?」を、一件一件確認することが重要です。

今回の名古屋豪雨から私たち消防と建築の専門家が学ぶべき最大の教訓は、「まさか、ここまでは降らないだろう!」という経験則を捨てることです。過去に浸水しなかった場所が、次も安心・安全とは限りません。昨日まで動いていた地下鉄が、今日止まることがあります。昨日まで普通に通れた道路が、数十分後には危険区域になることがあります。そして、雨が止んだ後から河川や建築物の被害が顕在化することもあります。

だからこそ防災は、災害が起きてから始めるものではありません。平常時に、想像する。平常時に、点検する。平常時に、備える。そして災害時には、迷わず行動する。2026年9月8日の名古屋豪雨を「一過性のニュース」で終わらせるのではなく、次の豪雨、次の地震、次の複合災害に備えるための実務的な教訓として活用する。それこそが、消防と建築の専門家に求められる「最新の防災」の姿だと考えます。

作成日:2026年9月12日
防と築の専門家
部消防点検サービス株式会社
部建築設備二級建築士事務所
代表取締役 久野 正則


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24. 参考文献・出典元・引用元・参照先 一覧(一次情報リンク・信頼性担保資料)

情報の正確性を期するため、最新の法規に基づいた以下の公的機関の資料(エビデンスリンク)を参照しております。

気象庁「最新の気象データ・過去の観測値(名古屋)」 https://www.jma.go.jp/
名古屋市「災害情報配信・令和8年9月豪雨関連情報」 https://www.city.nagoya.jp/
名古屋市「令和8年台風第24号及び前線による大雨に伴う災害に係る災害救助法の適用」 https://www.city.nagoya.jp/
e-Gov法令検索「消防法(昭和23年法律第186号)」 https://elaws.e-gov.go.jp/
e-Gov法令検索「建築基準法(昭和25年法律第201号)」 https://elaws.e-gov.go.jp/
e-Gov法令検索「水防法(昭和24年法律第193号)」 https://elaws.e-gov.go.jp/
国土交通省「水害ハザードマップ作成の手引き・流域治水関連施策」 https://www.mlit.go.jp/
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド・簡単!ローリングストック」 https://www.maff.go.jp/
名古屋市上下水道局「雨水流出抑制施設設置への助成制度(雨水タンク・浸透ます)」 https://www.water.city.nagoya.jp/
川崎市「簡易型止水板の購入を補助する制度(2026年度)」 https://www.city.kawasaki.jp/
総務省消防庁消防法消防法施行令国土交通省建築基準法建築基準法施行令日本政府内閣府内閣府防災担当内閣府防災情報のページ中央防災会議地震調査研究推進本部災害対策基本法気象庁総務省厚生労働省農林水産省林野庁経済産業省文部科学省環境省中小企業庁国土地理院自治体ウェザーニューズBCP(事業継続計画)e-Gov法令検索等各省庁各種法令
愛知県耐震改修促進計画岐阜県地震防災基本条例三重県地震対策推進条例静岡県地震防災条例TOUKAI-0
愛知県防災局三重県防災対策部静岡県危機管理部岐阜県防災課公表資料
愛知県岐阜県三重県静岡県 各防災計画(令和5年度版)
愛知県岐阜県三重県静岡県 各県建築部局公表資料(2024年度版)


補足コラム ハード面の対策(中部地方4県『愛知県・岐阜県・三重県・静岡県』ならこの工法がおすすめ)

「被災後の補修・改修選び」を鑑みて

【保存版】中部地方4県の巨大地震に勝つ! 耐震・制震・免震の選び方

将来必ず来るとされる南海トラフ巨大地震愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の各県は、南海トラフ巨大地震の「防災対策推進地域」や「津波避難対策特別強化地域」に指定されています。愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の被害を少しでも軽減出来る対策を論じたいと思います。従来建築物・防火対象物の『耐震』だけでなく、避難所機能を維持できる『制震・免震』への要求が高まることが予測されます。そこで、改めて各構造の違いを整理します。

南海トラフ巨大地震 地震から命を守る前提条件! 建築物・防火対象物・避難ビル等に求められる構造性能(耐震・制震・免震)


耐震構造の特徴

壁や柱を強化したり、補強材を入れたりする事で建築物自体の堅さと強さで地震に抗(あらが)います。
コストに応じて耐震箇所を設定できるので予算を抑えることができる。
建築物の揺れ他の構造に比べて大きい
地震の規模が大きくなると、などが損傷する恐れもあります。

制震構造の特徴

◎建築物内に配置した制震部材ダンパーなど、振動を軽減するもの)で地震のエネルギーを吸収します
耐震構造に比べて地震時の揺れを抑えられる
地震の規模が大きくなっても損傷を抑えられる


免震構造の特徴

◎建築物と地面のあいだに免震部材積層ゴムダンパー)を設置する事で、建築物が受ける地震のエネルギーを吸収し、地面から建築物を絶縁します。
耐震制震と比べて、建築物の揺れをもっとも抑えられるので、上層階の揺れが大きいビルタワーマンション採用されやすい
コストが比較的高いので、大規模な住宅で採用される傾向があります。
建築物内部の揺れが少ないので、落下物などによる二次災害が起こりにくいです

◎「免震構造」は、建築物と基礎の間に、積層ゴムをはじめとする「絶縁」部材を入れた免震層を設け、地震による水平動が直接建築物に伝わらないようにした構造を言います。地震によって地盤が早く激しく揺れても、建築物は地盤の揺れに追随せずゆっくり動くために地盤から地震力を大幅に低減し、建築物はほとんど損傷を受けません
免震構造を採用することにより、非免震の場合に比べ地震時の揺れ変形が大幅に低減しています。応答加速度1/5程度となっており、十分な免震効果が確認できます。


耐震構造の揺れ

建築物が丈夫でも、地震のエネルギーが建築物内部に伝わり、2階、3階と階が上がるほど揺れの幅が大きくなります。低層住宅では揺れに対する影響は少ないですが、何十階建のタワーマンションでは大きく揺れてしまう可能性もあります。

制震構造の揺れ

耐震構造の揺れに対して、上の階に行くほど揺れが抑えられます。

免震構造の揺れ

地面の揺れが直接伝わらないため、建築物の揺れは地面の揺れよりも小さくなります。建築物内部の揺れも軽減されて、体感する揺れは実際の3分の1から5分の1程度に感じることもあるようです。


地震対策構造(耐震・制震・免震)の比較一覧表

構造種別

特徴・仕組み

揺れ方の特徴(居住性)

建築物へのダメージ・コスト

適した建築物用途

耐震構造

・柱や壁を太く頑丈にし、補強材を入れて建物自体の「堅さ」で地震に耐える構造。

最も一般的で普及している工法。

・地震のエネルギーが直接伝わるため、上層階ほど揺れ幅が増幅する。

家具の転倒リスクが高い。

大地震では柱・梁・壁にひび割れ等の損傷が生じる可能性がある。

コストは3つの中で最も安価。

戸建て住宅

低層~中層マンション

学校、一般ビル

制震構造

・建築物内に「ダンパー(振動吸収装置)」を設置し、地震エネルギーを吸収する。

耐震構造にプラスして採用されることが多い。

・耐震構造に比べ、揺れを20%~30%程度低減できるとされる。

特に上層階の揺れを抑える効果がある。

柱や梁の損傷を軽減できる。

繰り返しの余震にも効果を発揮する。

コストは中程度。

高層ビル

タワーマンション

リノベーション改修

免震構造

・建築物と基礎の間に「積層ゴム」等の免震装置を入れ、地面と建築物を「絶縁」する。

地面が揺れても建築物はゆっくり動く。

最も揺れを抑えられる応答加速度は1/5程度)。

激しい揺れでも室内では「船に乗っているような」ゆっくりした揺れになる。

建築物本体への損傷はほとんどない。

室内での家具転倒や落下物による二次災害も防げる。

コストは最も高い。

超高層マンション

病院、防災拠点

精密機器工場

美術館

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

地震対策構造(耐震・制震・免震)のコスト・パフォーマンス比較表

構造種別

地震エネルギーへの対応

BCP(事業継続計画)能力

導入コスト(目安)

耐震構造

建築物が耐える(耐力壁・筋交い)

(大破時は使用不可のリスク)

標準(100%)

制震構造

エネルギーを吸収(ダンパー)

(家具転倒を一定抑制)

+5%~+10%

免震構造

揺れを受け流す(積層ゴム)

(即時の事業復旧が可能)

+15%~+25%

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。

地震対策構造(耐震・制震・免震)の技術・コストパフォーマンス詳細比較

構造種別

主要メカニズム

応答加速度(揺れの強さ)

大地震後のBCP(事業継続計画)能力

導入コスト目安(耐震を100%とする)

適した建築物の用途・規模

耐震構造

柱・梁・耐力壁を太く頑丈にし、建築物自体の「堅さ」で地震に耐える。構造が直接エネルギーを受ける。

100%(上層階ほど激しく増幅)

(構造体が大破した場合、即時の事業継続は不可)

標準(100%)

小規模・低層の戸建て住宅、一般の中低層ビル、学校建築。

制震構造

建築物内部に「オイルダンパー」や「粘弾性ダンパー」を配置し、地震の振動エネルギーを熱に変換して吸収する。

70%~80%程度に低減

(家具転倒はある程度防げるが、室内の安全確認が必要)

+5%~+10%

高層ビル、タワーマンション、既存ビルのリノベーション耐震補強。

免震構造

基礎と建築物の間に「積層ゴム」や「スライディングベアリング」を設置し、地盤の激しい揺れから建築物を「絶縁」する。

20%程度に激減(1/5に低減)

(室内での落下物もほぼなく、発災直後から事業復旧が可能)

+15%~+25%

超高層マンション、総合病院(救急拠点)、データセンター、精密機器工場。

※図表は参考文献・参考資料・引用元・参照先よりオリジナルで作成しました。


ライセンス・引用について「この記事は、消防建築防災に携わる技術者専門家、研究、教育、報道目的の方々の参考資料として自由に引用・共有・サイテーションを頂けます出典元をご明記の上ご活用下さい)」


最近日本全国で大小様々な地震が起こっています。万が一の巨大地震にしっかり備えておきましょう
防災袋・防災リュック・防災バッグ(Bag)ローリングストック期限の入れ替え)をしっかりしておきましょう!
家具固定感震ブレーカー避難経路の確認有効です。
部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所社会的使命は、起きてしまった火災地震被害最小限(災・災)に食い止める為に存在しています。今後も、社会課題の解決地域防災に対して真剣取り組んで参ります。


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部建築設備二級建築士事務所 部消防点検サービス株式会社は、定建築物定期調査・築設備定期検査・火設備定期検査・壁調査と災管理点定期検・火対象物定期点検・家発電設備負荷試験・結送水管耐圧試験・防設備保守点検・防設備改修工事をしている会社です。(築物調査業界築設備検査業界・防点検業界・防業界の専門家

日本は、4枚のプレート北米プレートユーラシアプレート太平洋プレートフィリピン海プレート重なる特殊な国です。

世界の活火山の約7割日本にあり、日本国内111山の活火山があります。(日本一高い山富士山活火山です)

地震の主な原因は、プレートの歪み沈み込み)によるものか、活火山の噴火火山灰の中にはガラス繊維などが含まれています)によるものが地震の主な原因とされています。


地震の種類には、大きく分けて「内陸型(直下型)」と「海溝型(プレート境界型)」があります。
内陸型地震は、地下20キロくらいまでの比較的浅い震源で起こります。内陸部にある岩盤(プレート)に大きな力が加わると、ひずみが蓄積されたり断層(ずれ)や割れが生じたりします。そして、あるタイミングで地表面近くの岩盤が破壊されると、局地的に激しく揺れる原因となります。

一方、海溝型地震は、海のプレートが陸のプレートの先端を引き込みながら沈むときにひずみがたまり、それが限界に達すると陸のプレートが一気に跳ね上がることが原因です。接するプレート面が広ければ広いほど、ずれて動く距離が長ければ長いほど地震の規模は大きくなります。

日本の面積世界全体の0.25%程度と言われています。しかし、日本で起きた地震の回数を計測してみると、それは世界全体の18.5%達するとも言われています。

日本は、世界でも稀にみる地震大国なのです。

最近では、阪神・淡路大震災1995年1月17日・M7.3)や新潟県中越地震2004年10月23日・M6.8)、東日本大震災2011年3月11日・M9.0)、熊本地震2016年4月16日・M7.3)、北海道胆振東部地震2018年9月6日・M6.7)、能登半島地震2024年1月1日・M7.6・震度7)が記憶新しいです。

南海トラフ巨大地震は、今後30年以内に発生する可能性(マグニチュード(M)8~9クラス)について、以下の二つのモデルによる計算結果提示されました。
①「すべり量依存BPTモデル(Slip-Size Dependent BPT model)」による評価:60%~90%程度以上。 地震本部
②「BPTモデル(Brownian Passage Time model)」による評価:20%~50%地震本部
いずれの数値も従来の「約80%程度」という評価を変更するものではなく、「高い」可能性を維持しています。 地震本部

50年以内90%以上の確率で起きると言われています。

首都直下地震(シン・関東大震災)は、30年以内約70%以上の確率で起きると言われています。

30年以内、50年以内というのは、もしかしたら明日かも?明後日かも?(そうだったのか!!池上彰の学べるニュース・テレビ朝日で、池上 彰氏が言っていました)知れません!


池上 彰氏Wikipedia(ウィキペディア)は、⇒こちら外部リンクをご参照ください。


建築物耐震構造・制震構造・免震構造を取り入れることで、震災を最小限に抑える可能性もあります。

巨大地震が発生した後には、建物の倒壊(建築・国土交通省土砂崩れインフラ設備の破損津波火災(消防・総務省消防庁液状化現象順番で襲って来ます。

もしかしたら、南海トラフ巨大地震首都直下地震富士山の噴火同時大連動)に起こるかも!?知れません。実際320年前には、大連動が起きました。

地震後の津波の高さも、30メートルを超えて規格外の高さ・大きさ襲ってくるかも!?知れません。

日本では、まさか!備えて準備をしておく必要があります。

遇者経験から学び賢者歴史から学びます。

人間の脳1日と3/4といわれる様に、寝てしまう約75%忘れてしまいます。よく人間3日忘れてしまう風化してしまう)というのは、この考え方から来ていると思います。

人間の記憶力少しでも伸ばす為には、インプット3割 アウトプット7割にすると脳内に記憶が定着すると言われています。

地震(災害)は予期せぬ時に起こり、人の命財産を奪っていきます。人間が地震に対して抗うことが出来るとすると、定期的建築基準法第12条第1項定建築物定期調査壁調査建築基準法第12条第3築設備定期検査火設備定期検査災管理定期点検消防法第36条)・火対象物定期点検消防法第8条の2の2)・家発電設備負荷試験結送水管耐圧試験防設備保守点検消防法第17条3の3)・防設備改修工事消防法第17条の4)を行って、建物のメンテナンス怠らない事しか出来ません。

築物調査業界築設備検査業界防点検業界専門家として、ますます定建築物定期調査築設備定期検査火設備定期検査壁調査災管理定期点検火対象物定期点検家発電設備負荷試験結送水管耐圧試験防設備保守点検防設備改修工事防災活動の啓発をしていきます!

部建築設備二級建築士事務所 部消防点検サービス株式会社業界リーディングカンパニーとして作業の効率化安全性を重視して、最新式のデジタル機器導入最新の設備投資積極的に行って、消防法関連といえば部消防点検サービス株式会社建築基準法関連といえば部建築設備二級建築士事務所お客様から言ってもらえる様にE-E-A-T(「Experience(経験)」、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった、Googleのウェブサイト品質評価基準)を担保した専門家として会社のブランド化を図って行きます。

部建築設備二級建築士事務所 部消防点検サービス株式会社は、コンプライアンス(法令・法律遵守)を原則として、安心・安全に努めて参ります。

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部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所  代表取締役 久野 正則消防建築専門家
お客様視点に立って、防災火災地震・地域情報などを中心毎日有料級有益な情報や最新のニュース分かりやすく解説・発信していきます!


表取締役 久野 正則の経歴と生い立ちについては、こちら内部リンクをご参照下さい。

部消防点検サービス株式会社の営戦略については、こちら内部リンクをご参照下さい。


部消防点検サービス株式会社 部建築設備二級建築士事務所の業品目】


防法関連防設備保守点検 火対象物定期点検 災管理定期点検 結送水管耐圧試験 家発電設備負荷試験 防設備工事

築基準法関連 定建築物定期調査 壁調査 築設備定期検査 火設備定期検査



愛知県内の営業エリア】

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名古屋市内の営業エリア】

愛知県 名古屋市熱田区千種区昭和区瑞穂区南区緑区天白区名東区守山区東区中区北区西区中村区中川区港区 名古屋 NAGOYASHI AICHI 名古屋市内16区


岐阜県・三重県・静岡県内の営業エリア】

岐阜県 岐阜市大垣市各務原市笠松町可児市岐南町多治見市土岐市羽島市瑞穂市 GIFU JAPAN・三重県津市四日市市桑名市鈴鹿市) MIE JAPAN・静岡県浜松市湖西市磐田市袋井市 SHIZUOKA JAPAN


総務省消防庁             03-5253-5111
国土交通省                 03-5253-8111

愛知県消防庁             052-961-2111
岐阜県消防庁             058-272-1122
三重県消防庁             059-224-2108
静岡県消防庁             054-221-2073

名古屋市消防局
    予防部 予防課 予防係 052-972-3542
名古屋市熱田消防署   052-671-0119
名古屋市千種消防署   052-764-0119
名古屋市昭和消防署   052-841-0119
名古屋市瑞穂消防署   052-852-0119
名古屋市南消防署    052-825-0119
名古屋市緑消防署    052-896-0119
名古屋市天白消防署   052-801-0119
名古屋市名東消防署   052-703-0119
名古屋市守山消防署   052-791-0119
名古屋市東消防署    052-935-0119
名古屋市中消防署    052-231-0119
名古屋市北消防署    052-981-0119
名古屋市西消防署    052-521-0119
名古屋市中村消防署   052-481-0119
名古屋市中川消防署   052-363-0119
名古屋市港消防署    052-661-0119

名古屋市役所               052-961-1111
一宮市役所                0586-28-8100
春日井市役所               0568-81-5111 
豊田市役所                   0565-31-1212
岡崎市役所                   0564-23-6000
豊橋市役所                   0532-51-2111

岐阜市消防本部          058-262-7161
岐阜市消防本部 予防課 058-263-6065

岐阜市内各消防署
岐阜市中消防署             058-266-8152
東分署                            058-241-3942
東南分署                        058-247-3942
鵜沼分署                        058-245-0911
精華分署                        058-253-0119
岐阜南消防署                 058-272-2012
西分署                            058-272-3942
柳津分署                        058-388-9119
岐阜北消防署                 058-231-5308
黒野分署                        058-239-3942
島分署                            058-233-3942
岩野田分署                     058-232-1942
三輪分署                        058-229-3942
瑞穂分署                        058-327-0119
巣南分署                        058-328-0119
山県分署                        0581-22-0119
美山分署                        0581-55-2119
本巣分署                        058-324-0119
根尾分署                        0581-38-3113
本巣北分署                    0581-34-2119
真正分署                        058-322-0119

岐阜市役所                    058-265-4141
大垣市役所                    0584-81-4111

津市役所                       059-229-3104
四日市市役所                059-354-8104
桑名市役所                   0594-24-2945
鈴鹿市役所                   059-382-1100

浜松市役所                   053-457-2111


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中部消防点検サービス株式会社 中部建築設備二級建築士事務所 代表取締役 久野 正則

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